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離婚による年金分割 〜 熟年離婚は「損」か「得」か?
平成19年4月から離婚時に厚生年金や共済年金を分割する「年金分割制度」が始まりました。社会保険庁の発表では、4月(1カ月)の年金分割の請求は全国で293件、その内約4分の3が女性からの請求で218件に上り、男性からは75件です。
この10年で、同居期間25年以上の熟年夫婦の離婚は2倍以上、同居期間30年以上に限ってみると3倍近くにもなり、この増え方は離婚全体の増加率の2倍にもなります。やはり、そのほとんどが女性からの申し立てによるものです。年金分割制度はこの傾向に拍車を掛けることは明らかですね。
定年前後というのは、お金との付き合い方と同時に夫婦関係を見直すタイミングでもあります。今までは仕事でほとんど家に居なかった夫が、定年後は毎日家に居るわけですから、妻にとってはこれほどペースを乱されることはないでしょう。
子供が独立してしたのであれば、これからは夫の老後の面倒を見るより、慰謝料と年金の半分をもらって、一人でストレスなく生きていきたいと考える女性が増えるのも無理のない話かもしれませんね。
年金分割は決して女性有利ではない
離婚による年金分割といっても、夫の年金を半分もらえると思ったら、大きな間違いです。
分割されるのは結婚していた期間の部分のみ。
結婚する前の期間については分割の対象外ですので、女性がもらえる額は意外と少ないのが現実です。
また、男性側が気持ちよく認めてればいいですが、認めない場合は裁判に発展する場合もあります。離婚の原因が夫にあるならば分割される可能性は高いですが、もし妻の方に原因があるならば分割される可能性も低くなります。「非のある方」から「非の無い方」へ分割されるものではないからです。
さらに女性にも収入があれば、その分は減額されることもあり、必ずしも離婚による年金分割が女性に有利というわけでもありません。
熟年離婚は、そのほとんどが妻からの申し立てによるものだそうですが、お金の事だけを考えるなら、女性からは「離婚」という言葉を軽々しく口にしてはならないはずです。仮に夫の年金が20万円あったとして、その半分の10万円をもらえるにしても、女一人どうやって暮らしていくのでしょうか?
「ゆとりある老後」のために、やはり夫婦の関係は大切に
「ゆとりある老後」を過ごしている方の家にお邪魔すると、必ず笑顔で迎えてくれます。そして、ご夫婦とても仲が良いのが特徴です。人の幸せや若者の成長を素直に喜べるので、友人達や、子供が孫を連れて遊びに来ていて、家の中がいつも賑やかです。
一方、「ゆとりのない老後」を過ごしている家では、ご夫婦のどちらかが何故かいつもイライラしています。ご主人が意味もなく怒鳴り散らしているか、奥さんがヒステリックになっているかどちらかです。家の中は緊張感に溢れているので、友人や子供達が寄りつきません。ストレスが多いため、病気をしたり事故に遭ったりする確率も高くなります。さらに離婚にまで発展すれば、精神的、経済的損失は計り知れません。
老後のマネープランを描くとき、大切なパートナーの存在は欠かせません。人生の目標を考えたとき、お金もなく一人で寂しく過ごすために、今まで頑張ってきたわけではないはずです。
「ゆとりある老後」とは、大切なパートナーや家族、友人達と、豊かさ、喜び、楽しさ、幸せな気持ちを分かち合える、そんな老後ではないでしょうか。「ゆとりある老後」を実現するためには、やはり夫婦の関係を大切に考えてください。
定年後のマネープランを描くときは、出来ることなら夫婦二人で、いかに豊かな、楽しい老後を過ごすかを考えるようにしてもらいたいものです。


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